原文の単純な誤訳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:35 UTC 版)
「ハリー・ポッターシリーズ」の記事における「原文の単純な誤訳」の解説
第1巻16章 原文:slyly the poison trie to hide. You will always find some on nettle wine's left side. これを「毒入り瓶のある場所は いつもイラクサ酒の左」と訳したため、原書では筋が通っているパズルが日本語版では解きにくくなっている。これを「イラクサ酒の左には いつも毒入り瓶がある」とすることで、部分的な解答を得ることが容易となる。ただし、文章では瓶の大きさを判別できないため、読者が文章のみから完全な解答を導くことはできない[リンク切れ]。 第5巻25章 原文:I'm on probation ハグリッドの発言を「停職になった」と訳したが、この発言後も学校で働き続けているため、誤訳である。携帯版では「停職候補」に変更されたが、 "probation" は執行猶予の意味であるため、訂正になっていない。 第6巻20章 原文:You are omniscient as ever, Dumbledore. これは、ヴォルデモートは他意がなさそうな様子で職をもとめにきたが、じつは近くの村の宿屋ホッグズ・ヘッドに手下たちを待機させていたことをダンブルドアに指摘され、居直って返す台詞である。人から怪しい行動を指摘されて返す言葉が「博識ですね」というのはずれている。 omniscient には「博識の」というような意味もあるが、この状況では「お見通しですね」「千里眼ですね」などが正しい。携帯版・文庫版では「相変わらずなんでもご存知ですね、ダンブルドア」に修正されている。
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