危険物質の取り扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/03 04:16 UTC 版)
「グローブボックス」の記事における「危険物質の取り扱い」の解説
かつてプルトニウムピットが製造され、現在は封鎖されてしまったロッキーフラッツでは、ステンレス鋼製のグローブボックスを20メートル繋げたものが設置されており、ボックス内部にピット製造装置が置かれ製造されていた。このときグローブ部分は鉛で内張されてあった。放射性物質を扱うグローブボックスであっても不活性ガス雰囲気下での作業が行われることがあり、例えばEU超ウラン元素研究所(英語版) (ITU) では窒素雰囲気下のボックス内に更にアルゴン雰囲気のボックスが設置されてあった。このときアルゴンのボックスでは、溶融塩中での電気化学実験が非常に厳密に行えるように環境が整えられていた。 また生物研究にもよく用いられており、嫌気性細菌や高バイオセーフティーレベルの病原菌の扱いに用いられている。 このような危険物質を取り扱う場合、内圧が外気圧より若干低くなった状態で用いられる。ボックスに漏れが生じた場合、ボックス内部の危険物質を外部に飛散させないためである。HEPAフィルターも組み込まれており、排気から危険物質が漏れないような構造となっている。
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