協会理事と一門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 00:12 UTC 版)
公益財団法人・日本相撲協会の理事は、定款(旧・寄附行為)により10名以上15名以内(うち年寄7名以上10名以内)と定められており、10名を内部(年寄、つまり元力士である親方)から選んでいる。かつて、日本相撲協会は外部有識者の理事登用を頑なに拒んでいたが、時津風部屋力士暴行死事件で15代時津風(元小結・双津竜)らが逮捕されたことを受け、2008年9月に文部科学省の指導により寄附行為を変更して外部理事2名を登用した。2014年(平成26年)4月からは3名に増員されている。 詳細は「日本相撲協会#役員総説」を参照 理事(副理事も同様)は一門の代表者としての色彩が強いとされ、理事を一門内部の私的利害調整で決定するという談合が長らく行われていた。1968年(昭和43年)に理事・監事の選挙制度が導入されて以降、各一門は決められた人数だけ理事を出すことができる権利を有し、1996年(平成8年)まで15期30年間にわたり理事選(監事も含む)における無投票当選が続いた。具体的には、1970年(昭和45年)以降は理事10名監事3名の枠を5つの一門(立浪と伊勢ヶ濱は厳密にいえば別の一門だが、連合として行動していた)に有権者の数に応じて割り振り、割り振られた枠に誰を立候補させるかを一門内部の談合により決定してきた。
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