千里浜海岸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 09:05 UTC 版)
「千里浜なぎさドライブウェイ」の記事における「千里浜海岸」の解説
千里浜海岸(ちりはま かいがん)は、能登半島国定公園に属し、日本海に面する石川県羽咋市南部から宝達志水町今浜にかけてのおよそ8キロメートルの砂浜海岸である。一般的なほかの海岸の砂の粒径は1ミリメートルから0.5ミリメートルほどだが、千里浜の砂は細粒で4分の1ミリメートルほどしかなく一様であるという特徴をもつ。春から秋にかけて浜焼きなどを売る茶店が並び、夏場はマリンスポーツや海水浴客などでにぎわう。また、渚(なぎさ)から日本海に沈む夕日を見る絶景ポイントとして知られる。砂浜には、ハマナスやハマヒルガオなどの海浜植物も見られ、砂丘のクロマツ林は、飛砂防止のために江戸時代に植林されたものである。 遠浅の砂浜海岸は、アサリやハマグリなどの潮干狩りでも知られ、かつてハマグリの産地だったが、近年はほかの砂浜と同様に周辺の河川のダム建設や護岸などにより堆積する土砂の量が減少し、砂浜の浸食が深刻な問題となっている。1986年から2009年にかけて海岸線が年間平均1m減少しており、宝達志水町の「千里浜レストハウス」(当時)付近では1994年から2011年の間に約15m、場所によっては約20m浸食されている。2010年6月17日には浸食対策として、宝達志水町の今浜沖で人工リーフの設置工事が開始されている。また、2012年からは金沢港に堆積した土砂を沖合に投下する対策も実施。両方の対策により2010年からの10年間で海岸線は約2m回復したが、金沢港の土砂が枯渇したことにより新たな対策が必要となっている。 2016年にトリップアドバイザーが発表した「トラベラーズチョイス世界のベストビーチ2016」の日本国内のランキングで1位となった。
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