医学的調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 16:04 UTC 版)
惨劇直後のジョーンズタウンでの最初の調査に参加した医学博士は、ムートゥーただ一人であった。彼は、200名を超える死体を検視し、後にガイアナの検視委員会に少なくとも70を超える死体に注射の痕があったと証言した。しかしながら、その注射が毒物を服毒させるための注射であったのか、それともそれらが死を早めたり、毒物の経口摂取による痙攣による苦痛を軽減させるための「救済」注射であったのかについては、結論が出なかった。ムートゥーとアメリカの病理学者、リン・クルーク博士は、シアン化物が複数の死体に残っていることを同定した。これは、大なべの残留物の解析によって判明し、複数の精神安定剤と共にシアン化カリウムと塩化カリウムが同定されている。 プラスチック製のコップ、フレーバー・エイドのパック、そして針が付いたり付いてなかったりする注射器が死体の転がる範囲に散乱しているのが発見された。ムートゥーは、アーニー・ムーアを傷つけた銃撃は、自分自身では撃つことが出来ないと結論付けた。ただし、ムーアは同時に致死量のシアン化物を摂取していた。 ガイアナの権力者たちは、不自然な死に方をしている場合の検死の申請を先延ばしにした。アメリカ合衆国の医師達は、僅か7体の死体の検死をしたに過ぎなかった。その中には、ジョーンズ、ムーア、ローレンス・シャハト博士、そしてキャロライン・レイトンの死体が含まれていた。ムーアとレイトンは、検死解剖者の中から選ばれた。これには2人の犠牲者の姉妹であるレベッカ・ムーアを含むムーアの家族の希望のために行われた。
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