北米における活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:36 UTC 版)
「フォード・パフォーマンス」の記事における「北米における活動」の解説
NASCAR発足時の1949年からフォード車が参戦しており、最高峰のカップ戦では18回のドライバーズタイトル、17回のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している他、デイトナ500でも15回勝利している。これらはいずれもシボレーに次ぐ歴代2位の記録である。近年はGMとトヨタに押されていたが、2018年にジョーイ・ロガーノによって14年ぶりのドライバーズタイトルとマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。なおフォードのNASCARおよびARCA(ストックカー)エンジンの開発は、長きに渡りラウシュ・フェンウェイ・レーシングのエンジン部門であるラウシュ・イェーツ・エンジンが担当している。 インディ500でのコスワース・フォードエンジンの優勝は、初開催から半世紀以上後のジム・クラークの1965年と意外と遅かった。この時のエンジンはF1でも猛威を振るったDFVエンジンで、1972年まで他社を圧倒するもののそれ以降は勝利に恵まれず、1996年の勝利がフォードにとって最後のインディ500勝利となっている。CARTでは1979年の開催当初からコスワース・フォードとして参戦し、10度以上のタイトルを獲得した。1996年のインディ・レーシング・リーグの分離独立後もフォードはCARTに残り続けたが、シリーズ・インディ500双方でホンダ・トヨタに圧倒され続けた。2002年に両社が撤退してチャンプカー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードと名称が変わって以降は、コスワースがチューニングしたフォードXFエンジンのワンメイクとなった。この選手権は2008年を持って消滅した。2017年現在、フォードは市販車に関与するものにしかワークス参戦しないとしてインディカー復帰の噂を否定している。 スポーツカーレースでは、記念すべき第1回デイトナ24時間でGT40が総合優勝を果たしているが、それ以降はエンジン供給の形がメインとなっている。近年はグランダム・シリーズとユナイテッド・スポーツカー選手権に参戦し、2012年・2015年にフォードエンジンを搭載したライリー・テクノロジーズのデイトナ・プロトタイプが優勝している。2016年からはプロトタイプへのエンジン供給はしておらず、フォード・GTで戦うGTLMクラスに主戦場を移している。 レッドブル・グローバル・ラリークロス(GRC)にも初年度からフィエスタで参戦、オルズバーグMSEとともに4度のドライバーズタイトルと2度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得している。 その他ドリフト、ドラッグレース、オフロードレース、フォーミュラ・フォードなども手がけている。 NASCARのフュージョン(2014年) ジャック・ヴィルヌーヴのインディ500優勝車(1995年) GRCのフィエスタ(2014年) グランダムのライリー・フォード(2008年) マーカス・グロンホルムの駆る、パイクスピーク・ヒルクライムのフィエスタ ラリー・アメリカのケン・ブロックのフィエスタ(2010年) デザートレースのT777(2017年)
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