化学工学に含まれる分野
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 01:45 UTC 版)
以下の五つを基礎として、化学工学はバイオ、環境、材料、医療などさまざまな分野に応用されて、徐々にその枠を広げている。 移動現象論:物質、運動量、エネルギー(熱)の輸送についての研究 反応工学:反応器の選定や反応の最適条件についての研究 分離工学:蒸留や抽出、ガス吸収、吸着、膜分離、乾燥、晶析、など分離の手法、装置、条件の研究 プロセスシステム工学:プロセスの設計や運転とその最適化に関する知識を扱う研究 プロセス制御工学:プロセスの制御に関する研究(プロセス制御は、プロセスシステム工学の1分野であるとみなされることも多い)以上のうち、制御工学は専門には機械系の学問であるが、たとえば温度による体積変化が大きい液体を密閉タンクに一定量貯蔵する場合を考えると、液レベルの制御は流入・流出量で制御すべきか、温度で制御すべきかは化学工学の知識を持った人間でないと判断を下すのが難しい。プロセスに制御系を実装する上で、実際に設計する機械分野のエキスパートと化学プロセスの間に入って補うための知識を学ぶものである。 その他化学工学に分類されるものとして、 生物化学工学:発酵を利用する化学工業についての化学工学 がある。これは化学工学の成り立ちから、生化学が特殊な位置づけにあるためこうして専門的に取り扱われている。
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