動物に例える
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:30 UTC 版)
犬(科)に関するもの 犬は、誰かの忠実な従者であるような人、または他者の秘密をかぎつけようとする人間を蔑むときに、比喩的に用いられる蔑称である。 英語dogは「嫌なやつ、裏切り者、信用ならないやつ」という意味になる。他方で、親愛の情をこめて、お互いが自然児、悪だと認めた上で「裸のつきあい」における「同僚的な用法 (hearty use)」で使われることもある。また、物が対象であると、失敗作、商品価値がないという意味になり、複合語では「偽物」という意味になる。また雌犬bitchは「いやな女、淫らな女」、猟犬houndは「卑劣漢」を意味する。 日本では警察官を「権力の犬」とする表現もある。接頭辞として犬が付加されると「無用の」という意味になり、「犬侍」「犬死」「犬医者(薮医者のこと)」などがあり、犬の接頭辞は有用性を示すとされる。敗者や未婚者のことを意味する負け犬という表現もある。他に「誰かについて回る」という意味では、スパイ、探偵に対しても使われる。罵倒表現としては「犬畜生」、臆病者を意味する「犬の遠吠え」という表現もある。犬のメタファー表現は「役に立たず、劣っていて、それでいて自分の利益のために権力者にすりよる臆病者」という意味を持つ。 聖書でも犬に例えて罵倒表現をする発言が記録されており、詩編22-16ではダビデが敵を指して「犬どもが私を取り巻き、悪者どもの群れが、私を取り巻き、私の手足を引き裂きました」とある。 類似表現としてコバンザメ、腰巾着、寄生虫と言う場合もある。
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