動きへのアプローチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/17 08:33 UTC 版)
「スティーヴ・パクストン」の記事における「動きへのアプローチ」の解説
パクストンは、訓練されていないダンサーでも彼の実験的なダンスには関わることができると考えた。マース・カニンガムやホセ・リモンのもとでの活動、そして後のジャドソン・ダンス・シアターやグランド・ユニオンの設立に関与しながら、パクストンは人間の身体の探究に魅了された。動きの語彙へのアプローチにおいては、身の回りの日常世界にも関心が向けられた。パクストンによれば、身体とは、自然とそれを取り巻く文化に基づき、表現性を持ち得る物理的な機械なのだという。 彼の最初の作品 Proxy(1961年)以来、しばらくの間は、この作品で用いられる「歩く」「座る」「食べる」などといった行為が、動きに対するパクストンのアプローチの大部分を占めた。[要出典] [ 引用が必要 ]パクストンは、作品をありのままに受け取ることを妨げる外的影響を徹底的に排除することで知られてきた。 非ダンス的な動きの語彙を構成し、それによって、上演中のパクストンはリラックスしつつも毅然とした佇まいを見せた。 パクストンは、観客と出演者の間の差異を最小化したのである。また彼の動きの語彙は日常動作の力学の断片となり、そこには、一人ひとりが持つ固有の可能性の世界が開かれた。日常世界に対するパクストンの強い関心を示すもう一つの作品が、Satisfyin' Lover(1967年)である。この作品では34~84人の出演者がスコアに従って「歩く」「立つ」「座る」といった行為を行う。
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