労働運動における右派・左派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 14:07 UTC 版)
「労働運動」の記事における「労働運動における右派・左派」の解説
労働運動における「右派」、「左派」の語は、一般的な「右翼」、「左翼」とは異なり、労働運動内における立場の違いによっての、「右派」、「左派」の区分のことをいう。 日本においては、基本的に、労使協調路線をとる組合を右派、労使対決路線をとる組合を左派と区分するが、イデオロギーや政治団体を初めとする各種団体との結びつきと言った様々な複雑な背景があったり、いわゆる御用組合と言われる名前ばかりの労働組合も多かったりと、単純に色分けすることは難しい。また、1980年代の労働戦線の再編により左派とみられていた潮流の多数が右派と合流したため、1989年以降においては、80年代以前のような明確なイデオロギー対立が無くなったと言う人がいたり、長期にわたる不況の影響などもあり、以前に比べ、組合間での路線対立自体が少なくなったと言う人もおり、現状、特に個別の問題の対応に関しては、横断的に連携して運動を展開することも少なくない。派遣労働者保護を強めるための労働者派遣法の改正などでも潮流をこえた共同が起きている。しかし、憲法に対する態度や、原子力発電所からの撤退か増設かなどのエネルギー政策で分岐がみられるなど、現在も様々な潮流が存在している。
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