制作・サウンドプロダクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 05:01 UTC 版)
「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」の記事における「制作・サウンドプロダクション」の解説
メンバー全員が洋館に泊り込んで製作された。この様子は収録曲「サック・マイ・キッス - Suck My Kiss」のプロモーションや、映像作品「Funky Monks」で観ることができる。今作に収録された曲のほとんどはその洋館での作業で作曲され、すべての曲がそこで録音された。メンバーは、半年以下の作業の中で未収録曲・B面を含めて30曲近くを作曲・録音し、メジャーのロックバンドのレコーディングとしては稀に見るハイペースで制作された。制作前に掲げられたサウンドにおける目標は、「1970年代のローファイな黄金期ハードロックとファンクとの折衷作品」であった。 メンバー4人やリック・ルービンによって議論されながら制作は進み、曲のアイデアはアンソニーの詞、フリーとフルシアンテのリフ、スミスのドラムパターンそれぞれを基調に、定期的にメンバー間のジャムを交えながら作曲された。ルービンはフリーのベースプレイに対し、休符を生かすような重みのあるファンキーなプレイを要求し、フルシアンテに対しては前作とは違った、自分の個性を前面に出したギタープレイを要求した(「Funky Monks」にもそれらの場面が見られる)。 キーディスの歌詞は、Rolling Stoneのガース・ベイモンドのレビューでは「以前のまでの危うい性的倒錯やユーモア(性を謳歌するSir Psycho Sexy、同性愛を歌うMy Lovely Man、生命賛歌Naked in the Rain~etc)はそのままに、よりアナーキー性や論旨性の高いシリアスなもの(平等の力をくれと迫るPower of Equality、強欲を張る者に楯突くGive It Away~etc)となった」と評されている。 ちなみに、この時期に制作された未収録曲は、その後『カリフォルニケイション』までのB面で使われた曲も多い。
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