初期のノートパソコンの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 17:05 UTC 版)
「RAMディスク」の記事における「初期のノートパソコンの例」の解説
20MB程度の3.5インチ外付けHDD(SASI)で20万円ほどした時代、黎明期のノートパソコン(当時は「ラップトップ」)では、技術的な制約によりHDDもCD-ROMもなく、その殆どがFDD1基を備えるのみであった(一部の上級機ではFDD2基仕様も存在した)。しかし、当時のMS-DOS用のアプリケーションはFDD2基を前提としているものも多く、日本語環境の場合はかな漢字変換辞書の存在もあり、機能の増加と共にFDD1基ですべてをまかなうことは困難になりつつあった。 1989年、今日のノートパソコンに近い商品として販売された東芝・ダイナブック(J-3100SS)では、メインメモリを標準で1.5MB搭載し、うち記憶用に896KB確保された領域はRAMドライブとして確保され、漢字変換システムやソフトウェアを保存する領域として用いられていた。PC-9801シリーズでも、同様の仕組みを持っており、当時FDDが2基存在することを前提としたアプリケーションの動作環境を構築したり、RAMドライブからオペレーションシステムを起動するため用意された。PC-9801シリーズの場合は、BIOS画面において、FDDからの相互コピーをサポートしていた。後にノートパソコンでも80286、80386機が登場すると、以下に述べる主記憶を使ったより一般的なRAMディスクへと移行したが、HDDを持つものが増えていった。
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