初代 W168型(1997年 - 2005年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 03:21 UTC 版)
「メルセデス・ベンツ・Aクラス」の記事における「初代 W168型(1997年 - 2005年)」の解説
初代は1997年に登場したが、その構造から、フットプリント(ホイールベース×トレッド)に対し、静的重心がやや高くなる結果となり、メディアが行なったエルクテスト(大型動物が進路を塞いだという想定で、直進から2回のレーンチェンジを行う障害物緊急回避テスト)では転倒の危険が発覚した。そのため販売開始早々リコールされ、対策としてサスペンション・セッティングとタイヤサイズの見直し、そして、ASRを標準装備とし、ブレーキ4輪個別制御で速度と姿勢を抑える方法を採った。しかしこの事件は世界中で報じられ、またMクラスの失態と並んで報じられた。 フロントフェンダーやリアハッチの材質にプラスチックを使用したり、サンルーフとして独自の構造をもったラメラールーフを開発するなど、細かい部分においても新しい試みが行なわれている。 変速機は5速ATのみとなる。小型化を実現するため、ATとしては一般的なプラネタリーギアではなく、ホンダマチックに見られる平行軸歯車式を採用している。 後部収納は大型のスーツケース2個を収納可能。後席は3:2の分割式(A210Lは5:5)で、必要に応じて前方に倒したり取り外しができ、多彩なレイアウトが可能である。シートを外した場合はワゴン車並のスペースをカーゴルームとして利用できる(ただし外したシートは車内に格納できない)。また初期型については助手席まで脱着が可能となっていた。 内装は2001年のマイナーチェンジにて、ダッシュボードにSクラスの表皮仕上げを導入し質感を向上させた。
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