きり‐び【切(り)火/×鑽り火】
切り火(鑽火)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 00:44 UTC 版)
火を清浄なものとする古来からの考え方により、身を清めるまじないや魔除けやお祓いとして火打石を打ち鳴らすことを切火(きりび)と言う。火の文化史の研究者である和光大学の関根秀樹によれば、宝暦年間の平賀源内の著作『太平楽巻物』に切り火の場面が描かれ、山東京伝『大晦曙草紙』にも、浮世絵や川柳にも類例があることから、江戸時代中〜後期に厄除の切り火の風習があったことは確実であるという。日本の時代劇でも、これから出掛けようとする人物などに向けて火打ち石を打つ描写が見られる。鳶職や花柳界、柴又の門前町、東京下町の職人社会、落語などの演芸の世界では、現代でも毎朝切り火を行う風習が残っているという。
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