分数の計算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 00:17 UTC 版)
分数の表記 = {\displaystyle =} 1 7 {\displaystyle {\frac {1}{7}}} 籌算による除算で、各桁の数を除したときに剰余が出たならば、剰余と除数は上下に並べて置いておかなければならない。劉徽による『九章算術』の注釈では、上の数は「实(実)」、下の数は「法」と呼ばれていた。『孫子算経』では上の数は「子」または「分子」、下の数は「母」または「分母」とされており、現代中国語・日本語の分数用語と同じである。右図の例では、1が分子(剰余)、7が分母(除数)であり、それら2つを合わせて分数 1/7 となる。前節の除算 309/7 の商は 441/7 と読むこともできる。劉徽は『海島算経(中国語版)』において分数を含む計算を多数行った。 このように分子を上に、分母を下に置いて間に水平線を書かない分数の表し方は、除算法と同時にアラビア国家に伝えられた。その使用例は10世紀のアル=ウクリーディスィーや、15世紀にアル=カーシーが書いた『算術の鍵』にみられる。
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