海島算経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 02:31 UTC 版)
劉徽は263年の注釈の補遺として『海島算経』(en) も著し、その中で測量関連の問題と解法を示している。この書は実用的な幾何学問題を数多く扱っており、仏塔の高さの測定法なども示されている。また、この小著の中で測量士が棒を使って距離や高さを測定する方法が概説されている。『海島算経』には以下のような例が記されている。 海上から島の頂上の海面からの高さを測定する方法 丘の上の木の高さを測定する方法 遠距離から都市の壁の大きさを測定する方法 峡谷の深さを測定する方法 丘の上から下の平原に立つ塔の高さを測定する方法 離れた地点から河口の幅を測定する方法 底まで見通せる透明な水をたたえた貯水池の深さを測定する方法 丘の上から川幅を測定する方法 山の上から都市の大きさを測定する方法 劉徽の測量に関する情報は、同時代の人々にも広く知られていた。政治家で地図製作者だった裴秀(224年 - 271年)は、当時の製図、測量、数学について概説している。その中で裴秀は地形図上で正確に距離を求めるために格子状に位置を示す方法(直交座標系)を記している。
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