処分取り消しを求める係争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 03:33 UTC 版)
「リュゼナックAP」の記事における「処分取り消しを求める係争」の解説
7月7日、リュゼナックはDNCGの決定を不服としてフランス国立オリンピック委員会(フランス語版)(CNOSF)に仲裁を求めるも、CNOSFもリュゼナックの昇格に対し否定的な声明を発表した。7月22日、リュゼナックは最後の手段としてトゥールーズの行政裁判所に処分の取り消しを求め提訴を行った。 8月1日、トゥールーズ行政裁判所はDNCGら諸団体による判断を無効と裁定し、DNCGに対し8日間以内の再検査を指示した。しかし、この日はリーグ・ドゥ2014-15シーズンの開幕当日であり、リュゼナックの昇格差し止めに伴い降格を免れていた前年度18位のLBシャトールーも、その日の夜にトロワACとの開幕戦を消化してしまい、今更リュゼナックと入れ替えで3部に降格させることは不可能であった。可能性としては、リーグ・ドゥの20クラブにリュゼナックを追加した21クラブで再度試合日程を組み直すことが考えられたが、その場合は試合日程変更に伴うスタジアムの確保や、チケット販売、テレビ放映権など、リュゼナックの問題に無関係の他のクラブを含めたリーグ全体に多大な影響が出るものと思われた。 しかし、行政裁判所の判決を受けて8月8日に行われたLFPの臨時取締役会では、予算に関する問題ではなく、スタッド・アーネスト=ワロンの使用における安全基準に関する書類が存在しないことを理由として、全会一致で再度リュゼナックの2部昇格を認めないとする決定が下された。リュゼナックはその後も8月を通じて昇格を求め活動を続けたものの、9月5日には2部昇格を断念し、フランス全国選手権に残留して2014-15シーズンを戦うことを希望していると報じられた。しかしこの時点で全国選手権もまた、リュゼナックの動向決定を待たないまま、同クラブを除外した規定の18クラブで2014-15シーズンの日程を組み終えていた。既に各クラブは5試合を消化した状態で、新たにリュゼナックを残留の形で全国選手権に参加させることはさらに困難な状態であった。ここに至り、リュゼナックはリーグ・ドゥ昇格どころか、どのリーグにも所属することができない危機に立たされることになった。 なお、右表の通り2013-14シーズン終了後のフランス全国選手権では、リュゼナックAPをめぐる問題以外にもUSジャンヌダルク・カルクフー、ヴァンヌOC、ESユゼ=ポンデュガール(フランス語版)の3クラブが財政問題等を理由に2カテゴリ以上の特別降格処分を受けており、最終的に7部降格となったリュゼナックを含め、通常の成績理由で4部フランスアマチュア選手権に降格したクラブがひとつもないという結果となった。
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