富永明夫とは? わかりやすく解説

富永明夫

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/08 05:58 UTC 版)

富永 明夫
人物情報
生誕 (1932-02-23) 1932年2月23日
日本東京都
出身校 東京大学パリ大学
学問
研究分野 文学(フランス文学)
研究機関 東京大学帝京平成大学
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富永 明夫[1](とみなが あきお、1932年2月23日 - )は、日本のフランス文学者翻訳家東京大学名誉教授。

経歴

1932年、東京府日本橋で生まれた。父は俳人でもある冨永千子。東京府立第一中学校に通い[要出典]、戦時下長野県飯田市に疎開していた[2]。戦後、児童読物『赤毛のリス』を14歳で執筆、父が中西悟堂に送り、1948年刊行された。動物への関心が強く、シートンニコライ・バイコフロシア語版などをよく読んだという。

東京都立新宿高等学校に進学し卒業[3]東大理学部に進み、1954年に卒業。同大学の教養学部フランス分科に入り直し、1956年に卒業。同大学大学院仏文科に進み、1958年に修士課程を修了した。1962年から1965年までパリ大学に留学。

1965年、東京大学教養学部助教授に就任。1985年に教授昇格。1992年に東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は帝京平成大学教授を務めた。

研究内容・業績

スタンダールメリメの作品を多く翻訳し、『赤と黒』の翻訳で知られる。

家族・親族

  • 父:冨永千子は俳人。
  • 義弟:本多勝一はジャーナリスト。

著作

著書

共編著

翻訳

  • モーツァルトスタンダール著、高橋英郎共編訳、中央公論社 1957
  • 『アルマンス』(世界文学大系) スタンダール著、小林正共訳、筑摩書房 1958
  • 赤と黒』(世界名作全集) スタンダール著、筑摩書房 1961
    • 収録 中央公論社(世界の文学) 1963
    • 新版 1993
  • ハイドン・モーツァルト・メタスターシオの生涯』(スタンダール全集 11) スタンダール著、高橋英郎共訳、人文書院 1970
  • 『タマンゴ・イールのヴィーナス』(新編世界の文学) メリメ著、中央公論社 1971
  • 『カストロの尼』(世界文学全集) スタンダール著、集英社 1973
  • エゴチスムの回想フランス語版』スタンダール著、冨山房百科文庫 1977
  • トゥールの司祭英語版バルザック著、集英社(世界文学全集) 1979
  • マテオ・ファルコーネ英語版』メリメ著、集英社(集英社ギャラリー 世界の文学) 1990

脚注

  1. ^ 正しくはワ冠の「冨永」。
  2. ^ 1947年から3年間飯田高松高校に勤務した古生物学者・鹿間時夫とも交流を持っていた。
  3. ^ 『駒場1991』




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