再審請求から死刑執行まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 07:35 UTC 版)
「オウム真理教の歴史」の記事における「再審請求から死刑執行まで」の解説
弁護団は2010年と2013年に二度の再審請求を行ったが、最高裁が特別抗告を退け、再審を認めないことが確定した。 収監後も麻原への帰依を続けていた土谷正実は、裁判で「国家権力の陰謀」が判明すると期待していたが、逆に麻原の嘘が暴露され、しかも麻原が証言しなかったことから「弟子を放置して逃げた」との思いが強まり、さらに、麻原は土谷の証言を理解し、裁判長の反応も気にしており、精神疾患の兆しはなく、「詐病に逃げた」と思うようになって、帰依心が崩れたとし、麻原には事件について正直に述べてほしい、と2011年2月に語った。 オウム裁判は、地裁では7年10カ月をかけて257回の公判を行い、証人は522人召喚され、1258時間の尋問時間のうち1052時間を弁護側が占め、検察側証人に対しては詳細な反対尋問が行われ、さらに麻原には特別に12人の国選弁護人がつけられ、その費用は4億5200万円だった。 2018年7月6日、麻原は、早川紀代秀・井上嘉浩・新実智光・土谷正実・中川智正・遠藤誠一とともに死刑執行、7月26日、岡崎一明、横山真人、林泰男、豊田亨、広瀬健一、端本悟らも死刑執行された。戦後最大規模となったこの死刑執行に対して、EU28カ国とアイスランド、ノルウェー、スイスは、死刑は非人道的で犯罪抑止効果もないと批判した。
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