再公開・修復
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 05:47 UTC 版)
「駅馬車 (1939年の映画)」の記事における「再公開・修復」の解説
本作品の権利はもともとユナイテッド・アーティスツが所有していたが、「7年契約ルール」により1946年には権利を製作者のウォルター・ウェンジャーに返還していた。それ以降いくつもの独立系の配給会社が何年も配給を行なっていた。1966年にリメイク版を制作することになる20世紀フォックスがオリジナル作品の著作権をウォルター・ウェンジャーから買い上げ更新ていたが、また後にウェンジャーの死後になってケイディン映画社(Caidin Film Company)を通じ家族に返還された。しかしながら配給権はジュリアン・シュロスバーグ(英語版)が1978年に立ち上げたキャッスルヒル・プロダクションズ(英語版)が保持していたが、2009年にキャッスルヒルが廃業し、同じく彼の所有するウェストチェスター・フィルムに譲渡された。現在、2014年にジュマー・プロダクションズ/ウェストチェスター・フィルム(Jumer Productions/Westchester Films)社を買収したシャウト!ファクトリー(英語版)が保持している。興業配給は現在ワーナー・ブラザースが取り扱っている。 本作品のネガフィルム原版は紛失もしくは廃棄されており、ジョン・ウェインが映写機にかけたことのないポジティブ・フィルムの形で1本所有していた。1970年に複製ネガフィルムを制作するためにそのポジを使用することを許可し、この複製が現在映画祭などで使用されているもの である。UCLAが1996年に現存する部分からフィルムの完全修復を行ない、ケーブルチャンネルのアメリカン・ムービー・クラシックス(AMC)で公開した。ワーナー・ホーム・ビデオから過去に発売したDVDにはこのレストア版ではなくキャッスルヒル/ケイディン映画版が使用されていた。2010年5月にはデジタルリマスター版のブルーレイとDVDがクライテリオン(英語版)から発売されている。2014年にはジョン・フォード監督の生誕120年を記念して、デジタルリマスター版が『静かなる男』と共に劇場公開された。
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