再び死刑宣告
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 12:02 UTC 版)
「永山則夫連続射殺事件」の記事における「再び死刑宣告」の解説
1987年3月18日に差戻控訴審の判決公判が開かれ、東京高裁第3刑事部(石田穣一裁判長 / 陪席裁判官:田尾勇・中野保昭)は差し戻し前の第一審(東京地裁)・死刑判決を支持して被告人・永山側の控訴を棄却する判決を言い渡した。東京高裁 (1987) は7件の起訴事実すべてを認めた上で、上告審判決(1983年)で示された死刑適用基準に沿う形で「永山の不幸な生い立ちや精神的未熟度・少年犯罪だった点など、永山にとって有利な情状を最大限に考慮しても、わずか1か月足らずの間に全国各地で無辜の市民4人を次々と射殺した冷酷・非情で残虐な犯行である点を考慮するとまれにみる重大事件だ。その犯行の重大性にかんがみると、現行刑罰制度の下で死刑を言い渡した一審判決の量刑は不当に重すぎるとは言えない」と指摘した。 永山は判決宣告後に「それじゃ、戦争になりますよ」と叫び、刑務官たちにより退廷させられる際も「爆弾闘争による死刑廃止を!」と叫んだ。その後、同日中に判決を不服として上告し、同年10月22日には最高裁第三小法廷に「上告趣意書」を提出した。
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