円安(えんやす)
各国通貨の交換比率が決まる外国為替相場において、日本通貨である「円」の価値が相対的に下がることを円安という。その逆は、円高という。
ここ数年の為替相場を振り返ると、1ドル=80円を突破した1995年の円高水準から、1ドル=140円台を記録した1998年の円安水準まで、大きな変動が見られる。最近は、日本経済の先行きに対する心配から円が売られる傾向が強く、為替相場は円安に向かって進んでいる。
例えば、1ドル=120円から1ドル=140円というような円安になった場合、海外で販売された日本製品の売り上げは、1ドルあたり120円から140円に増加する。このように、円安は日本の輸出産業に潤いをもたらす結果につながる。
反対に、海外の製品を買うときには、同じ1ドルの価値のものにより多くの円をあてなければならないため、輸入品の物価は上昇する。ハンバーガーの半額セールで話題を呼んだマクドナルドは、円安を受けて原材料費が増えたことから、実質的な値上げに踏み切った。
さらに円安が進むと、デフレ基調にある日本国内の物価水準がインフレ基調に転換すると考えられることから、政府内には円安を容認する姿勢が見られる。
(2002.02.27更新)
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