FXのOCOのメリットを活かした取引方法 |
FX(外国為替証拠金取引)のOCOは、現在の為替レートよりも上値と下値の2つの価格に指値、逆指値をする注文のことです。OCOは、為替レートの今後の予想が難しい時などに用いられることが多いようです。
OCOは、2つの価格に注文できるというメリットがあります。このメリットを活かして、経済指標の発表前にOCOの注文をする取引方法を紹介します。
例えば、アメリカ合衆国の経済指標の発表があると、アメリカ合衆国の通貨が売られたり買われたりします。為替レートは、経済指標の発表内容に連動して一時的に大きく値動きをします。しかし、どちらの方向へ値動きするのかわかりません。USD/JPYの場合、良い発表であれば円安、悪い発表であれば円高へ推移します。
ここで、アメリカ合衆国の経済指標の発表前にUSD/JPYをOCO注文します。注文内容は次の通りです。
・現在の為替レートよりも高い価格で買いの逆指値
・現在の為替レートよりも安い価格で売りの逆指値

その後、アメリカ合衆国の経済指標の発表があります。
良い発表であれば円安に値動きをするため、買いの逆指値注文が約定します。発表後は一方通行に為替レートが動くため、買いの逆指値注文が約定した後も円安へ動く可能性は高いです。
上の図の緑色の丸く囲んだ部分で約定し、この時点で売りの逆指値の注文はキャンセルされます。
そして、相場が落ち着いた頃に決済をして利益を確定します。
悪い発表の場合には円高に値動きをするため、売りの逆指値注文が約定します。発表後は一方通行に為替レートが動くため、売りの逆指値注文が約定した後も円だけは動く可能性は高いです。
上の図のオレンジ色の丸く囲んだ部分で約定し、この時点で、買いの逆指値の注文はキャンセルされます。
そして、相場が落ち着いた頃に決済をして利益を確定します。
経済指標の発表前にOCO注文をする場合、次のようなリスクもあります。
OCOは、2つの価格に注文できるというメリットがあります。このメリットを活かして、経済指標の発表前にOCOの注文をする取引方法を紹介します。
例えば、アメリカ合衆国の経済指標の発表があると、アメリカ合衆国の通貨が売られたり買われたりします。為替レートは、経済指標の発表内容に連動して一時的に大きく値動きをします。しかし、どちらの方向へ値動きするのかわかりません。USD/JPYの場合、良い発表であれば円安、悪い発表であれば円高へ推移します。
ここで、アメリカ合衆国の経済指標の発表前にUSD/JPYをOCO注文します。注文内容は次の通りです。
・現在の為替レートよりも高い価格で買いの逆指値
・現在の為替レートよりも安い価格で売りの逆指値

その後、アメリカ合衆国の経済指標の発表があります。
良い発表であれば円安に値動きをするため、買いの逆指値注文が約定します。発表後は一方通行に為替レートが動くため、買いの逆指値注文が約定した後も円安へ動く可能性は高いです。
上の図の緑色の丸く囲んだ部分で約定し、この時点で売りの逆指値の注文はキャンセルされます。
そして、相場が落ち着いた頃に決済をして利益を確定します。
悪い発表の場合には円高に値動きをするため、売りの逆指値注文が約定します。発表後は一方通行に為替レートが動くため、売りの逆指値注文が約定した後も円だけは動く可能性は高いです。
上の図のオレンジ色の丸く囲んだ部分で約定し、この時点で、買いの逆指値の注文はキャンセルされます。
そして、相場が落ち着いた頃に決済をして利益を確定します。
経済指標の発表前にOCO注文をする場合、次のようなリスクもあります。
- OCO注文をしてから経済指標発表までの時間が長いと、発表時間前に約定してしまう可能性がある。対応策としては、あらかじめOCOの注文画面を開き、価格を設定しておきます。時計を見ながら、発表時間の数秒前になったら注文のボタンを押して、注文を確定させます。
- 大きく値動きするとスプレッドが拡大するため、利益が発生しない場合がある。
- OCO注文時の価格設定により、利益が発生しない場合がある。
- 経済指標発表後に一時的に逆の方向へ推移して、逆の注文が約定されることがある。
- 経済指標の発表で大きく値動きしない場合がある。この場合にはすぐに注文をキャンセルします。
(2012年05月18日更新)