内容・影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:10 UTC 版)
帝国が土地所有権、徴税権を認め、その代償として国家への奉仕(軍事奉仕など)を求めた。本来、一代限り認められたものであって譲渡も相続も認められていなかったが、末期のパレオロゴス王朝時代になると徐々に世襲化が進行し、西欧の封建制における封土と同じようなものになっていった。 パレオロゴス王朝時代には免税特権、政府官僚の立ち入り禁止など様々な特権がプロノイア保持者に与えられるようになり、最末期には領民の裁判権さえ政府の手からプロノイア保持者へ移ってしまった。これによって、地方に対する政治・経済的な統制が困難になった。また、土地管理権を得た軍事貴族がその地域の統治者として事実上君臨することになり、帝国の分権化が進んでいった。 一方で分権化が進んだ事によって、1204年の第4回十字軍による首都陥落・ラテン帝国成立後も、各地の勢力がニカイア帝国など東ローマ帝国の後継を自称し、東ローマ帝国がしぶとく生き延びる事となった。
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