先行地震活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:12 UTC 版)
本地震発生の約半年前に鳥取県東部でM6前後の地震が続発し小被害があり、先行地震活動と考えられている。 1943年3月4日19時13分ごろ、最初の地震M6.2が発生、引き続き19時35分ごろにもM5.7の地震が発生した。また翌日の4時50分ごろには再びM6.2の地震がほぼ同じ場所で発生した。 主な先行地震活動発生年発生日発生時刻震央緯度経度深さ(km)規模(Mj)最大震度1943年 3月4日 午後7時13分 鳥取県東部 35°26.5′ 134°06.2′ 5 6.2 5 午後7時35分 35°29.6′ 134°11.6′ 16 5.7 4 3月5日 午前4時50分 35°27.9′ 134°14.1′ 9 6.2 5 3月13日 午前0時24分 35°29.4′ 134°10.2′ 7 5.9 4 この一連の地震によって、鳥取市、氣高郡、岩美郡、八頭郡の各郡、特に沿岸地方で小被害があった。 賀露港の護岸が3か所崩れ、湖山村では長さ300メートル (m) に亘って崖崩れが発生した。地鳴り、発光現象が報告され、井戸水にも濁りなど異常が見られた。岩井温泉、三朝温泉、松崎温泉は湯温が上昇し、浜村温泉は一時湯量が減少した。人的被害は軽症11名、家屋被害は倒壊68(内住家は10未満)、半壊515であった。 地震調査研究推進本部は、2016年鳥取県中部地震発生後の評価書において、鳥取県周辺では過去に規模の大きな地震の発生後に規模の近い地震が続発した事例が複数あり、同程度もしくはさらに大規模な地震が数か月後に発生した事例もあるとしている。
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