儀式・精神的な舞踊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 17:30 UTC 版)
儀式・精神的な舞踊は、サマーウ(英語版)やズィクル(英語版)で知られるスーフィズムとして見られる。イランやその周辺地域では癒しの実践のために忘我状態で踊る様々な種類の踊りがある。音楽や動作、忘我を含む一つの癒しの儀式として、le’b guati と呼ばれるイラン東部のバルーチスターンでの儀式があり、持ち主の魂を取り除くために行われ、エクソシスムと同様の状態が現れる。バルーチスターンには、gowati という言葉があり、音楽を癒しに用いて精神的な病(「風に取りつかれている」と表現する)から回復した患者を指す。ゲシュム島などのイラン南岸地域には「風」によるとされる同様の憑依現象があり、アフリカ、特にエチオピア帝国やエチオピア地域の影響を受けているものと考えられている。アラビア語起源の「耳を傾ける」という意味のサマーウ(英語版)という言葉は、音楽を聴き、神性との合一を目指す精神的な修練を指し、トルコ語では、sema と綴られる。サマーウ(英語版)やズィクル(英語版)等の修行を率いる、スーフィズムの修道僧をダルヴィーシュと呼ぶ。
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