催眠(hypnotism)の誕生
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「ジェイムズ・ブレイド」の記事における「催眠(hypnotism)の誕生」の解説
彼は翌1842年に、リバプールの牧師ヒュー・ムニール(英語版)の神学的な論争を受けたが、ブレイドは冷静かつ科学的にこれを論破し、逆に催眠が悪魔的、迷信的なものではないと印象付けた。また、同年ブレイドは、英国学術会議に論文を提出するが、これは拒否された。 ブレイドは、メスメリズムに代わり、「神経催眠」"Neuro-Hypnotism"という言葉を創出した。これは"Neurypnotism"と短縮され、さらに"Hypnotism"=「催眠」とされた。Hypno-はギリシャ語で眠りを意味し、これはメスメリズムや動物磁気といった言葉のもつオカルト的、超科学的な意味合いを払拭するものであった。 ブレイドの用いた催眠導入法は凝視法と呼ばれる、被験者を一点に集中させて目の疲れを促し同時に暗示を入れるもので、現在でも用いられる古典的催眠手法の一つである。彼はこれによって、磁力を用いずとも全く同じ現象を発現させることに成功した。 またブレイドは1844年の公演で、従来催眠によって発現するとされた、透視、千里眼、読心などが間違いであることを証明した。
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