催眠に関するよくある誤解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 09:49 UTC 版)
催眠に関して、次のように言われることがある。 催眠をかけられると、催眠術師に操られてしまう。 一度催眠にかかると、その状態から出ようと思っても出ることが出来ない。 とても「催眠術にかかりやすい」「暗示の影響を受けやすい」「騙されやすい」人でなければ催眠は効かない。 催眠にかかっている間、人は意識を失う。 だがこれらはいずれも誤解である。以下、上に対する回答を記述する。 正しくない。自分がやりたくないことをやらされる心配はない。 正しくない。自分が出たいときに催眠状態から脱することができる。 正しくない。研究によれば大多数が催眠の恩恵を受けることができる。また、催眠にかかりやすいことは「催眠を効果的に使用できる能力がある」以上の意味を持たない。騙されやすい、意思が弱いこととは全く関係ない。 正しくない。催眠にかかっている間、寝ているわけでも、意識を失っているわけでもない。 ハモンドが行った、催眠暗示の反応率の調査を表に記す。腕降下や手の開閉に対する反応率は高いが、自然健忘(催眠中の体験を特に暗示をいれなくとも、忘れてしまうこと)の反応率は7%しかない。 催眠暗示反応の反応率(現代催眠原論第七章表1より、一部抜粋して引用)動作腕降下 89~92% 手の開閉 86~88% 閉眼 74% 年齢退行誕生日の思い出 55% 後催眠暗示(動作) 36%~53% 後催眠健忘 27~48% 幻覚(正)幻視 3% 触覚 46% 聴覚(声) 9% 幻覚(負)幻視 9~17% 鎮痛 70~80%(推定、程度に差あり) 自然健忘 7%
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