信頼性の欠如
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:37 UTC 版)
MBTIの再試験信頼性は低い傾向にある。回答者の39%から76%が、5週間後に指標を再測定すると、異なったタイプに分類されたという調査結果がある。『フォーチュン』誌 (2013年5月15日) の「MBTIに騙されたことがあるだろうか?」という記事にはこう書かれている。 「 MBTIに関する興味深い、そして幾分憂慮すべき事実は、その人気にもかかわらず、30年以上にわたり専門の心理学者によって持続的な批判にさらされてきたことである。一つ問題なのは、「信頼性テスト/再テスト」において50%とされることである。これは統計学者にとって低い値である。第2の批判は、MBTIが誤って性格を相互に排他的なカテゴリーに分類しているということである(中略)。その結果、「内向的」と「外向的」と診断された2人の得点はほとんど同じであるかもしれず、2人は外向性と内向性の境界線上に位置しているにも関わらず、MBTIは2人を異なるカテゴリーに分類する。 」 フォームGで測定した各二分尺度内では、9カ月以内に再検査した場合には約83%、9カ月後に再検査した場合には約75%の分類が同じままである。9カ月以内にMBTIを再検査した人の約50%は全体的に同じ型のままであり、9カ月以上経過しても36%は同じ型のままである。フォームM(MBTI測定の最新型)については、MBTIマニュアルは、これらのスコアが高い(p.163、表8.6)ことを報告している。 ある研究では、MBTI評価によって割り当てられたタイプと自分の好みのタイプを比較するように求められたところ、同じタイプを選択したのは半数にとどまった。 MBTIに関する批判は、MBTIの有用性に関する疑問ではなく、その起源の妥当性に関する疑問に帰着すると論じられてきた。MBTIは人格の信頼できる測定法であると主張する者もいる。その人物によると「MBTIは、すべての指標と同様に、サンプルの特性と試験条件に依存したスコアをもたらす」ということである。
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