保全・管理援助
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/31 06:24 UTC 版)
保全・管理援助のうち、旧分類でいう「研修・研究援助」は保全や管理などに携わる職員の育成や、保全や管理などに関わる調査・研究活動に対する援助である。たとえば、ドミニカ共和国唯一の世界遺産サントドミンゴの植民都市については、観光の影響に関する研究のために24,207ドルが拠出された。 旧分類でいう「技術協力」は保全・管理活動などに必要な技術者などの派遣や、機材・設備の援助などを行うものである。たとえば「世界遺産第1号」のひとつであり危機遺産にもなっているシミエン国立公園(エチオピア)の場合、機材の購入などで何度か支援を受けており、1991年にはインフラストラクチャーの再建事業や機材の購入で5万ドルの援助を受けた。 旧分類でいう「教育・広報・普及啓発のための援助」は、世界遺産の保全などに繋がるように世界遺産に対する関心を高める活動などに対して行われる。たとえば、マラウイ初の世界遺産となったマラウイ湖国立公園(1984年登録)では、地域住民の啓発活動のために1995年に4,850ドルが支出されたし、ドミニカ国唯一の世界遺産モルヌ・トロワ・ピトン国立公園(1997年登録)については、2001年に啓発活動のために5,000ドルが援助された。
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