作曲形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 11:50 UTC 版)
「マンチェスター・ソナタ (ヴィヴァルディ)」の記事における「作曲形式」の解説
これらの作品については、他の多くの大規模なコレクションと同様に、「マンチェスター」ソナタには、自身の作品から借用した音楽と新しく作曲した音楽の両方が含まれている。12のソナタのうち8つは、少なくとも部分的には以前から存在することが知られており、5番(RV 759)、10番(RV 760)、11番(RV 756)、12番(RV 754)のみがまったく新しく発見された作品となる。それ以外のものは、ヴィヴァルディによって新しいコレクションに合うように作り直された形跡がみられる。ヴィヴァルディはモードを変更し、ライン(ベースとメロディーの両方)を改訂、音楽形式を時折変更し、ヴァイオリン・ソナタに合うように協奏曲を再構成して作曲されている。 史料には正確な改訂日は記されていないが、ほとんどの物が1716年から1717年までのものと形式の一致を見せている。「マンチェスター」コレクション発見の前から完全な作品として知られている4つのソナタ、第1番(RV 3)、第2番(RV 12)、第7番(RV 6)、第8番(RV 22)のうち、第8番を除く3つは、1716-17年にイタリアに1年間滞在したザクセン選帝侯の宮廷ヴァイオリニスト、ヨハン・ゲオルク・ピゼンデルと関係がある。ピゼンデルはソナタ第1番と第2番を筆写し、第7番を含む、ヴィヴァルディ作曲のいくつかのソナタと協奏曲の献身者だった。このことにより、トールボットは「マンチェスター」コレクションがピゼンデルがドレスデンに帰還した1717年の直後から改訂と筆写がなされ、1726年にオットボーニ枢機卿へと献呈されたと結論付けた。
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