作曲に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 13:36 UTC 版)
「ルパン三世のテーマ」の記事における「作曲に関して」の解説
当曲について大野は、ルパン三世が「行動する」「盗む」「喜ぶ場面」と「さびしい場面」の両方にマッチする曲とみなし、「普遍性」と「古臭さ」を考えマカロニ・ウエスタンを意識して作曲したと述べている。また、産経新聞のインタビューでは以下のように語られている。 曲は、イントロを除く最初の旋律から順に作る。「出だしでインパクトを与え、ここで聴き手に曲を覚えさせなきゃいけない」CMソングを手掛けて体得した極意だ。ちなみに「ルパン・ザ・サード」という歌詞を繰り返すのも、商品名を連呼するCMソングの手法。ともかく大事なのは最初の4小節ないしは8小節の旋律。ここをどうするか。「流行を取り入れたらダメだ。テーマ曲は、劇中でさまざまにアレンジして使われる。これに耐えられる骨太の旋律であることが大切」そこで大野が着目したのが、ちょっと前まで大人気だったマカロニウエスタン映画の音楽だ。マカロニウエスタンはイタリア製の西部劇のことだが、エンニオ・モリコーネらイタリアの作曲家が提供した音楽が新鮮だった。大野によれば、その頃、日本の劇中音楽作曲家の間でマカロニウエスタンからの援用が、ひそかにはやっていたという。大野も「ルパン三世のテーマ」の最初の8小節は、「マカロニウエスタンの音楽の典型的な和音進行を使って作った」と明かす。
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