作品間リンク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 14:39 UTC 版)
先述したように、上遠野作品の各シリーズは『ブギーポップシリーズ』を中心にそれぞれ何らかの繋がりを持っており、シリーズ間ないし世界間に重複して登場する(もしくは作中で直接的・間接的に言及される)人物・事象等が複数存在している。東浩紀はこの世界観を「上遠野サーガ」と評した。 短編作品も含めると莫大な作品数がリンクしているが、以下では書籍が単行本化されているものを中心に解説する。 『ビートのディシプリンシリーズ』、『ヴァルプルギスの後悔シリーズ』はそれぞれ『ブギーポップシリーズ』に登場する合成人間ピート・ビート(本編では名前のみ)や炎の魔女、霧間凪に焦点を当てたスピン・オフ的作品 。『ブギーポップシリーズ』に登場する数々の謎、核心に迫る物語。 『ヴァルプルギスの後悔』は上述二作の他にも『ペイパーカットシリーズ』『冥王と獣のダンス』『ナイトウォッチ三部作』『酸素は鏡に映らない』との関連性が書かれている。 『ナイトウォッチ三部作』は『ブギーポップシリーズ』の遥か未来の世界の地球圏外の物語。 『しずるさんシリーズ』、『ペイパーカットシリーズ』、『酸素は鏡に映らない』は、『ブギーポップシリーズ』と同世界・同時代の物語。 『騎士は恋情の血を流す』は『しずるさんシリーズ』と『ブギーポップシリーズ』のクロスオーバー作品。 『冥王と獣のダンス』、『機械仕掛けの蛇奇使い』は『ナイトウォッチ三部作』と同時代、あるいはその後の時代の地球の物語。 『戦地調停士シリーズ』は『ブギーポップシリーズ』の世界とは平行世界の関係にあり、互いに影響を及ぼしている。 『冥王と獣のダンス』は『ブギーポップシリーズ』の未来の可能性のひとつ。 『機械仕掛けの蛇奇使い』はシミュレータ内で再現された、未来で『虚無を心に蛇と唱えよ』の世界に辿り着いていたかも知れない可能性世界のひとつ。 『私と悪魔の100の問答』では、統和機構の合成人間である久嵐舞惟(『すずめばちがサヨナラというとき』に登場)が主人公の葛羽紅葉を監視し、尋問のためにフォルテッシモが登場する。
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