体重の測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 17:34 UTC 版)
通常、体重は体重計にのって測定する。起立することができない患者の場合には車椅子体重計、吊りばかり、スケールヘッド なども用いられる。 体重計がなかった時代は、人が乗れるほどの巨大な秤を利用しての大掛かりな測定が必要だったことから、古代の人間の体重に関する記録は、あまり残っていない。 ばねばかり式の体重計は、体の「重さ」を測定し、それを「質量」に換算することで、体重としての値を表示する。「質量(体重)」は本来、場所によって変動するものではない。しかし「重さ」は変動するものであり、この方式で得られる値は「重さ」の変動による影響を受けている。そのため、この値は絶対的指標ではない。 ボクシングの計量で用いられる天秤ばかり式は、質量(重力質量)を測定する方式であるため、無重量状態でなければ、得られる値は絶対的指標である。 また、無重量状態においては、縮めた ばね が押し返される時の勢いを体重に換算して、計測している。この方式によって得られる値は質量(慣性質量)のため絶対的指標である。 体重は、現在の日本国内での基準は国際単位系で、おもにkg(キログラム)、嬰児のみg(グラム)で表現する。 社会的慣行として、若い人や女性は自身の体重を隠す傾向があり、あまり尋ねるものではない。特に異性間において、正当な理由も無くその数値等を聞き出すことはセクシャルハラスメントに抵触する恐れがあるので注意が必要である。
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