体感器の進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 15:24 UTC 版)
体感器は1993年(平成5年)頃から使われ始めたとされている。体感器が登場する少し前に市販のメトロノームが流行したが、これはイヤホンでリズムを聴けるタイプのものであった。このため各パチンコ店は、店内でのイヤホンの使用を禁止する動きに出た。これにより一時的にはメトロノームが沈静化すると思われたが、すぐさまリレースイッチをメトロノームに接続する事による振動でリズムを知らせる器具が登場する。これが体感器の始まりであり、登場するやパチンコ雑誌などで作り方が紹介されるなどして一気に広まった。その後、体感器も小型化、高性能化し、さらに靴に隠せるタイプなど様々な発展を遂げる。また当初は無駄玉を減らすことを目的に使われていたものが、アレンジマンという機種のように、天国モード(大当たりが連続して発生する状態)を簡単に狙えるなど攻略効果が極めて高い機種もあり、ゴト師たちの格好の餌食となった。 近年ではパチスロにも使われているが、これは特定機種において体感器を使用すると、小役や当たりを簡単に狙えるなどの効果があるためである。また体感器を発展させた「低周波」と呼ばれる器具もある。これは単にリズムを振動で伝えるのではなく、低周波治療器などに用いられる低周波の微弱電流を利用して直接筋肉を動かし、その作用でパチスロのレバーなどをたたくようにした器具である。 以前の遊技台においては乱数が1周するのに数秒を要していたため、体感器で振動を感知した人間が手で台を操作することも可能であった。しかし近年、乱数の周期が非常に短くなり人の意思で狙うことが困難になってくると、前述のような「低周波」による方法や、体感器とソレノイドを接続し機械的にレバーを叩くなどの事例が発生するようになった。 なお、2004年7月1日に改正された遊技機規則では、内部抽選については周期が0.05秒以下であるか、さもなくば周期が規則的にはならないよう定められている(同規則6条及び別表第3)。
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