低速、低空、低騒音飛行の実現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 21:29 UTC 版)
「ムサシノ模型飛行機研究所」の記事における「低速、低空、低騒音飛行の実現」の解説
ムサシノ模型飛行機研究所は、周辺住民から追われるRC機の現状に対し、市民権を得ることが出来る飛行を実現するために、独特の解決法を提唱した。それは、 徹底した軽量設計および搭載メカの軽量化を行い、翼面荷重を低減し、低速飛行を実現する マフラーを装着したエンジンに、さらにサブマフラーを装着して排気音を低減する 大直径プロペラを装備してエンジン回転数を低減し、排気音、プロペラ風切り音を低減する というものである。 この効果は大きく、それまで比較的低速な部類のRC機でも時速50キロメートル程度で巡航していたものが、最低飛行速度時速20キロメートル台、巡航速度は時速30キロメートル以下でも十分自由な操縦が可能となった。 低速飛行では同時にエンジンの回転数も半減するため、サブマフラーの消音効果とあいまって、飛行中の機体から30m程離れるとほぼ無音とすることが出来た。 これらの低速、低騒音飛行にあわせ、地上2,3mで飛行すること、必要最小限の燃料を搭載すること(軽量化およびメカニズム障害時の被害低減)、人が全くいないときに飛行するなど万が一の場合でも安全が確保できる状況で飛行すること等を条件として、これまでのRC機が飛行できなかった、狭くて身近にある空き地などでの飛行を可能にしようとした。 ムサシノ模型飛行機研究所ではこれを『ゆっくりズム・ノイズレススローフライト』と称した。 また極端な低騒音化、飛行速度の低下により、日の出直後、早朝の飛行までもが可能となり、無人の公園や空き地で誰にも気付かれずに飛行することも出来た。このような飛行法は『忍者飛行』とも呼ばれた。
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