位置づけ、線引きの難しい存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 09:20 UTC 版)
「存在」の記事における「位置づけ、線引きの難しい存在」の解説
物質。 デカルトの影響もあり18世紀の自然哲学などでは唯一の実体であるかのように考えられ、かつて信奉された機械論などでも絶対視されたが、その後電磁気学が発展するにつれ(物質でない電界・磁界などが物理で重要な役割を果たしていることが認識されるようになり)、物質の位置づけは相対的にかなり低下、さらに20世紀初頭にアインシュタインが相対性理論によって物質(質量)もあくまでエネルギーの一状態にすぎない、としたことで、物質概念の重要性はすっかり低下した。物質は反物質と衝突すると対消滅を起こし物質(質料)はエネルギーに変わる、つまり物質というのは消滅するものなのである。消滅してしまうようなものは、もはや理論の基礎に据えるほど特別・確実なものではない、ということになったのである。 電磁波、光。光子は静止質量が0の素粒子であり、物質ともエネルギーとも見なせる微妙な存在である。 電界、磁界、重力場。 いずれも量子化により対応する素粒子が現れ、物質ともエネルギーとも見なせる微妙な存在である。 力(エルンスト・マッハらは、ニュートン的な《力》の概念の実在性を否定している) エネルギー 空間 時間 生命 自然法則
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