伝記と学説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/11 23:42 UTC 版)
アテナイまたはミレトスの人で、アナクサゴラスの弟子である。自然学をイオニアからアテナイにもたらした一人であるが、倫理学にも着手していたらしい。法律や美・正義などソクラテスと共通するテーマを論じたため、ソクラテスの師とも言われる。 アルケラオスの学説は次のようなものである。 生成の原因は熱と冷の2つである。 水(可溶性の物質)が熱のために流動状態にされるとき、一方ではそれが火の作用によって中央に集まって固まり大地を創り出す。他方では周辺に流れ出し空気を生む。このように土は空気によって、空気はそれを取り巻く火によって保持されている。 土が温められ乳に似た泥土として放出されることで、生物は土から生まれる。最初の人間もそのようにして生まれた。 音は空気の振動によって生ずる。 海が大地の凹みに造られたのは、海が大地の中に滲透したからである。 太陽は星々の中で最大のものである。 万有は無限である。 正しいことや醜いことは自然本来にはなく、法律や習慣によって生じる。 表 話 編 歴 ソクラテス以前・同時期の哲学者イオニア学派 ミレトス学派 タレス - アナクシマンドロス - アナクシメネス 多元論 エンペドクレス - アナクサゴラス - アルケラオス - アポロニアのディオゲネス その他 ヘラクレイトス イタリア学派 ピタゴラス学派 ピタゴラス - アルクマイオン - フィロラオス - アルキタス - ロクリスのティマイオス エレア派 (クセノパネス) - パルメニデス - ゼノン - メリッソス 原子論 レウキッポス - デモクリトス ソフィスト プロタゴラス - ゴルギアス - プロディコス - ヒッピアス
※この「伝記と学説」の解説は、「アルケラオス」の解説の一部です。
「伝記と学説」を含む「アルケラオス」の記事については、「アルケラオス」の概要を参照ください。
- 伝記と学説のページへのリンク