ディオゲネス (アポロニア)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ディオゲネス (アポロニア)の意味・解説 

ディオゲネス (アポロニア)

(アポロニアのディオゲネス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 05:43 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

アポロニアのディオゲネス: Διογένης ο Απολλωνιάτης: Diogenes Apolloniates: Diogenes of Apollonia、紀元前460年頃)は、古代ギリシアの自然哲学者黒海に面したトラキアミレトス人植民地アポロニア(現ソゾポル)の出身[1]

概要

ディオゲネスはドーリア人ではあったが、「physiologi(自然科学哲学者)」なら誰でも使うイオニア方言で執筆した。何度かアテナイに住んだこともあって、そこでディオゲネスは嫌われて(おそらくその無神論的見解からだと思われる)、命の危険にさらされていたと言われている。 |

思想

アリストパネスの『』の中では、ディオゲネスの見解がソクラテスの見解に変えられている。アナクシメネスのように、ディオゲネスも万物の根源は空気で、その他のすべての物質は、濃縮化と希薄化によって派生したものだと信じていた。ディオゲネスは、アナクシメネスの教義をさらに推し進め、空気は高い知能を持っていると主張した。「空気は彼の心中をかき回し、ヒントを与えただけでなく、こう教えた。空気は万物の根源として、必然的に永遠不滅の構成要素であり、また、魂として、必然的に意識に宿っていると」。もっとも実際には、ディオゲネスは古いイオニア学派に属していて、その学派の教義を同時代のアナクサゴラスの理論によっていくぶん修正し、二元論は回避した。

『De natura』はディオゲネスの最も重要な著作として広く認知されていて、その中の断章が相当量、現在でも残っている(主にシンプリキオス(en:Simplicius of Cilicia)の著作の中に)。

脚注

  1. ^ Kirk, Raven, & Schofield, The Presocratic Philosophers (Cambridge, 1983, 2nd edition), p. 434. 学者たちの多くは認めていないが、アポロニアは元々はエルフテルナ(en:Eleutherna)にあったクレタ人の都市国家ではなかったかという別の解釈がされている。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディオゲネス (アポロニア)」の関連用語

ディオゲネス (アポロニア)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディオゲネス (アポロニア)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのディオゲネス (アポロニア) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS