伝統的特産品保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:10 UTC 版)
「原産地名称保護制度」の記事における「伝統的特産品保護」の解説
伝統的特産品保護 (TSG:traditional speciality guaranteed) とは伝統的な製法やレシピに対する保護の仕組みである。欧州規則No1151/2012より前の欧州共同体の規則では原産地呼称や地理的表示とは違う規則として規定されていたが、欧州規則No1151/2012からは同じ規則で規定されている。製品の出自を示すものではない。製品が以下のいずれかの条件を満たす場合に、その名称を伝統的特産品として登録することができる。 対象の産品の製造、処理、調合のモードが伝統的なやり方に対応している。 対象の産品が伝統的に使われてきた原材料から作られている。 また、その名称は以下のいずれかの条件を満たさなければならない。 対象の製品に対して伝統的に使用されていた名称である。 対象製品の伝統的な特性や特別な特性が特定できる名称である。 2020年5月24日現在、EUのリストには76品目のTSGが記載されている(ステータスはRegisterd, Applied, Published)。リストにはPOD、PGI,、TSGが合計で3713項目載せられているので、TSGはPDOやPGIに比べると利用実績がずっと少ないと言える。
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