会社清算へ至る経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 05:54 UTC 版)
「南九州サンクス」の記事における「会社清算へ至る経緯」の解説
2011年にセブン-イレブンが鹿児島県へ進出し、同県内ではコンビニ各社の競争が激化したものの、南九州サンクスはオーナーに対して具体的な対抗策を示さず、業績不振に陥る店舗が顕在化するようになった。同県内の店舗数もローソンが119店舗(2013年5月末現在)、ファミリーマート(南九州ファミリーマート運営)が220店舗(同年6月末現在)、セブン-イレブンが113店舗(同年6月末現在)であるのに対し、サンクスは85店舗にとどまっていた。2012年度の売上高も南九州ファミリーマートが524億9,700万円(鹿児島県4位)で前年度比-1.4%であったのに対し、南九州サンクスは147億5,700万円(鹿児島県38位)で前年度比-10.2%であった。 2013年5月、同社は同年8月20日に15年間のエリアフランチャイズ契約が満了するのを機に、鹿児島・熊本両県の全112店舗をローソンに鞍替えする方針を固めたことを明らかにした。同月のオーナーへの説明会では新たに設立するローソンの完全子会社「ローソン南九州」(鹿児島県)と「ローソン熊本」(熊本県)に事業を移管し、南九州サンクスは清算する予定であると表明し、同年6月25日の株主総会にて承認された。 南九州サンクスでは店舗を同社が借り上げ、経営を委託するケースが多いことから、他地域(旧・サンクス東四国エリアの香川県・徳島県など)のように一部店舗がサンクスとして経営を継続することは困難とみられている一方で、一部オーナーはローソンへの鞍替えに難色を示しており、サンクスとして経営を継続したいオーナーが存在していた。しかし、南九州サンクスは2013年8月12日に、サークルKサンクス側とフランチャイズ契約を8月20日を持って終了することに合意したと発表し、同日の午前中までに鹿児島・熊本両県のサンクス全店舗が閉店することとなった。 東千石店(鹿児島市)は2013年7月16日に閉店し、その他店舗も順次閉店・改装を経て、8月21日以降10月3日までにかけて「ローソン」として開店した。南九州サンクスの112店舗のうち106店舗はローソンへ鞍替えしたが、6店舗(鹿児島県3店舗、熊本県3店舗)は鞍替えせずにそのまま閉店した。南九州サンクスのローソン鞍替えにより鹿児島・熊本両県からはサークルKサンクスの店舗が無くなったが、サークルKサンクス本部は両県への再出店を未定としていた、その後も両県に再進出することはないまま残るサークルKサンクス店舗がファミリーマートに転換・閉店されることで2018年11月30日を以ってサークルK・サンクスの店舗ブランドが消滅した。 なお、熊本県のサンクス店舗を引き継いだローソン熊本は2014年3月1日にローソン本社に合併されている。ローソン南九州は同年に南国殖産が51%の株式を取得し、子会社化している。
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