伊藤正己 (ゴルファー)とは? わかりやすく解説

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伊藤正己 (ゴルファー)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/28 21:58 UTC 版)

 伊藤 正己 
Masami ITO
基本情報
名前 伊藤 正己
生年月日 (1956-03-22) 1956年3月22日(68歳)
身長 180 cm (5 ft 11 in)
体重 78 kg (172 lb)
国籍 日本
出身地 岐阜県
経歴
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伊藤 正己(いとう まさみ、1956年3月22日 - )は、岐阜県出身のプロゴルファー

来歴

日吉ハイランド倶楽部での研修生時代は必死にプレーに向き合う3年間を過ごし、プロテスト4回目は1打差で涙を飲んだ[1]。6回目でようやく合格を掴み、現在も所属する明智ゴルフ倶楽部明智ゴルフ場に移籍[1]

1984年群馬オープンでは新井規矩雄大町昭義に次ぐと同時に泉川ピート川田時志春岩下吉久土山録志中村稔と並んでの4位タイ[2]和歌山オープンでは初日を宮本康弘井上久雄に次ぐと同時に友利勝良金海繁と並んでの5位タイ[3]でスタートし、最終日には入野太・宮本に次ぐと同時に吉川一雄・大町・前田新作・金海を抑えての4位タイ[4]に入った。

ツアー時代の中部オープンでは1986年出口栄太郎の3位[5]1987年には石井裕士塩田昌宏と並んでの2位タイ[6]1988年には鈴木豊と並んでの4位タイ[7]1989年には内田繁・出口・松本紀彦と並んでの4位タイ[8]と4年連続ベスト5入りを果たす。

1986年水戸グリーンオープンでは友利勝良寺田寿に次ぐと同時に白石達哉橋本和夫と並んでの2位、1994年の第10回では高橋完井上智夫を抑えて[9]初優勝しグローイングランキングの2位に入り、1996年にはミズノTOKYOオープンで2勝目を挙げ、後援競技ランキングの3位になり“裏シード”ながら2度のシード入りを果たした[10]

1997年日本オープンでは飯合肇丸山茂樹と並んでの9位タイ[11]に入り、2001年東海クラシック[12]を最後にレギュラーツアーから引退し、2006年からはシニアに転向[10]

シニア1年目の2006年はファンケルクラシックでは初日5アンダー、67の好スコアで2位につけると2日目、最終日も安定したスコアを残し4位タイと健闘[10]。この成績が大きくモノを言って賞金ランク15位に入り、シード権を獲得[10]

2年目の2007年日本プロシニアの初日、7バーディ、2ボギーの67で単独トップに経つが、2日目からはスコアが伸びず13位に終わった[13]。シニアツアー全試合に出場し、予選落ちはなく賞金ランク30位に飛び込み、ぎりぎりながらシードを守った[13]

3年目の2008年はシニアツアー全9試合に出場、ファンケルクラシックとPGA Handa Cup5位タイなど、5試合でベストテン入りする安定したゴルフを見せ、賞金ランクも自身最高の11位とした[14]。PGA協力競技の岐阜オープンクラシックでは、久保谷健一宮本勝昌今野康晴藤田寛之[15]レギュラー選手を退けて優勝する[14]

2009年コマツオープンで最終日、上位のスコアが伸び悩む中スコアを2つ伸ばして丸山智弘デビッド・イシイアメリカ)、ブーンチュ・ルアンキットタイ王国)と4名のプレーオフとなり、1ホール目で丸山にバーディを決められ涙を飲んだ[16]。富士フイルム選手権で優勝の飯合肇に1打差まで迫ったが、シニアツアー初優勝はならなかった[16]

2010年はシニアツアー全試合に出場し、ファンケルクラシックで予選落ちがあったもののPPTシニア4位タイ、日本プロシニア9位タイと確実に賞金を獲得、賞金ランク25位として5年連続のシード入りを果たす[17]

2011年は皇潤クラシックで最終日、悪天候で上位のスコアが伸び悩む中、パープレーで何とかしのぎ2位タイに入った[18]。ファンケルクラシック8位タイなど、確実に賞金を獲得し、賞金ランク24位で6年連続のシード入りを果たす[18]

2011年の三重県シニアオープンでは杉山直也と共に2アンダーでサドンデスプレーオフとなり、1ホール目の第1打はフェアウェイへ運び、ピン奥5mにオン、球はまっすぐにカップに向かいコロンと入るバーディ[19]。杉山もしっかりとバーディを決めドローとなるが、2ホール目は左ラフからの杉山の第2打がグリーン右端、右ファーストカットからの伊藤の第2打がグリーン左端と分かれる[19]。最初のパットは杉山で、球はいい転がりであったがカップをかすめ1.5m近くオーバーし、「入るかと思った」と呟いた伊藤は、慎重にパッティングしたが1m強ショートする[19]。その後の杉山のパーパットはまたもカップを通り過ぎてボギーフィニッシュとなり、伊藤が丁寧にパーパットを沈め、優勝を決めた[19]

2012年は開幕戦のスターツで10位に入ったのをスタートに、ISPSハンダ灼熱15位、ファンケル4位、コマツ5位と持ち前の堅実なゴルフでランク上位をキープし、賞金ランク18位でシーズンを終えた[20]

2013年も全12試合に出場したが、トップ10に入ったのは5月のISPSハンダ五月の3位タイの1度だけで、日本シニアオープン12位タイ、ファンケル14 位タイ、KYORAKU16位タイと、優勝圏内に入った試合が少なかった[21]

2021年日本シニアオープンでは初日に65ストロークでエージシュートを達成し首位タイと好スタートを切り、伊藤自身は2019年62歳の時にノジマチャンピオン杯の初日62ストロークでエージシュートを達成して以来2度目、シニアオープンでも2007年青木功(65歳65ストローク)、2017年海老原清治(68歳68ストローク)以来3人目の快挙を達成[22]

2022年には5月に関西プログランドシニアで優勝すると、その後もPGAティーチングプロシニア、PGAティーチングプログランドシニアと圧巻の連戦・連勝で、快進撃を披露[1]

ティーチングプログランドシニアではアウト1番から連続バーディー奪取でスタートし、アップダウンのある丘陵コースで狭いランディングエリアであっても、ティーショットはドライバーを振り切る自信があり、5、6番ホール、さらに8番でもバーディーを重ねる[1]。前半は31をマークし他を寄せ付けないプレーを展開し、後半に入り11番パー5は2オンに成功したが3パット[1]。凌ぐホールが続き14番パー4で再び3パットボギー、さらに16番パー5でも3パットとグリーンのタッチが合わなくなってしまうが、最終18番では長いパッティングを寄せてパーセーブとし、2位に3打差をつけ嬉しい優勝を手に入れた[1]

主な優勝

レギュラー
  • 1990年 - 岐阜県オープン
  • 1994年 - 水戸グリーンオープン
  • 1996年 - ミズノTOKYOオープン
  • 2008年 - 岐阜オープンクラシック
シニア
  • 2011年 - 三重県シニアオープン
  • 2016年 - PGAティーチングプログランドシニア
  • 2017年 - PGAティーチングプログランドシニア選手権大会
  • 2019年 - 関西プロゴルフグランドシニア
  • 2022年 - 関西プロゴルフグランドシニア、PGAティーチングプロシニア、PGAティーチングプログランドシニア

脚注

  1. ^ a b c d e f 〔TCPグランドシニア/FR〕完全Vで伊藤正己が大会3勝目をマーク、今季PGA競技でも3勝目と強さが光る
  2. ^ 朝日新聞縮刷版p340 昭和59年7月9日朝刊18面
  3. ^ 毎日新聞縮刷版p97 昭和59年11月3日朝刊19面
  4. ^ 毎日新聞縮刷版p120 昭和59年11月4日朝刊18面
  5. ^ 中部オープン 1986 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  6. ^ 中部オープン 1987 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  7. ^ https://www.jgto.org/tournament/156/leaderboard フルリーダーボード 中部オープン 1988 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site]
  8. ^ フルリーダーボード 中部オープン 1989 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  9. ^ 【公式】水戸グリーンカントリークラブ
  10. ^ a b c d 2007年シニアプロフィール
  11. ^ フルリーダーボード 日本オープンゴルフ選手権競技 1997 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  12. ^ 伊藤 正己選手 年度別大会成績 - 日本ゴルフツアー機構 - The Official Site
  13. ^ a b 2007年シニアプロフィール
  14. ^ a b 2009年シニアプロフィール
  15. ^ 第25回岐阜オープンクラシック 2008
  16. ^ a b 2010年シニアプロフィール
  17. ^ 2011年シニアプロフィール
  18. ^ a b 2012年シニアプロフィール
  19. ^ a b c d 伊藤正己プロ 三重県シニアオープン優勝‼ | | 明智ゴルフ倶楽部
  20. ^ 2013年シニアプロフィール
  21. ^ 2014年シニアプロフィール
  22. ^ 【日本シニアオープン/1R】エージシュート達成した伊藤正己が首位タイスタート

外部リンク




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