任盈盈との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 14:59 UTC 版)
任盈盈と出会った当初、令狐冲は彼女と御簾ごしに接していたため、美少女であることも日月神教の聖姑であることも知らずに一人の老婆として尊敬し接していた。彼女と話し、彼女の弾く琴の音を聴くうち心穏やかになり、怪我で悩まされることも減っていった。その間、変化が現れたのは令狐冲だけではなかった。彼の岳霊珊への思いを聞かされるうちに、任盈盈はその一途な思いに惹かれていったのであった。また、令狐冲は彼女の元に通ううち盈盈の世話をしている緑竹翁から酒の道の教えを受け、酒の酒類、醸造法、飲み方に詳しくなっている。日月神教の聖姑に恋されてしまったことにも気がつかず、令狐冲は旅の道中彼女を慕い、ご機嫌をとろうという怪しい人達に出会っては優しくされることに戸惑っていた。それを見た岳不群は一番弟子が無頼の者と交わることを良しとせず、ついに令狐冲は華山派を破門され、一人置き去りにされてしまう。 再び一人ぼっちになってしまった令狐冲の前に現れたのは、やはり老婆としての任盈盈だった。彼女と旅を続け、その道中やっと老婆が美少女の任盈盈だと気づくが、さほど戸惑いも無く二人は自然と睦まじい関係になる。それもつかの間で、怪我のために令狐冲の意識は一日一日と遠のいて行き、命も尽きようとしていた。既に令狐冲を深く愛してしまった任盈盈はそれを見かね、自分を犠牲にして少林寺に令狐冲を運び、治療と引き換えに自分の身の十年監禁を約束したのであった。そんな事も知らずに、令狐冲は治療と一緒について来る少林寺入門という条件を飲めずに完治することなく下山してしまう。
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