任期満了前の委員の辞任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 01:48 UTC 版)
「バローゾ委員会」の記事における「任期満了前の委員の辞任」の解説
2008年3月、キプロスの大統領選挙の結果を受けてマルコス・キプリアヌが同国外相に就任することに伴い、委員を辞任した。後任にはアンドゥルラ・バシリウが指名され、同年4月9日に欧州議会の承認を受けた。欧州委員会の任期満了後の役職を確保しようと、委員が任期途中で相次いで辞任するという事態が起こり、バローゾ委員会の地位低下につながっていった。 キプリアヌに続いて、イタリアでの総選挙を受けて同年4月23日にはフラッティーニが同国外相に就任するため委員を辞任した。フラッティーニが担当していた分野は後任が就任するまでバロが兼務していた。2004年にブッティグリオーネが司法・自由・安全担当に不適切であったと判断されて欧州議会が反発したことを踏まえ、欧州議会議員のアントニオ・タヤーニをフラッティーニの後任としたが、このときバローゾはとくに問題がないであろう運輸担当にタヤーニをあて、バロは司法・自由・安全担当とした。欧州議会は2008年6月18日に賛成507、反対53(棄権64)でタヤーニの欧州委員任命を承認した。2008年10月にはピーター・マンデルソンがイギリスのビジネス・企業・規制改革大臣に就任することとなり、このためキャサリン・アシュトンと交替した。さらに2009年の欧州議会議員選挙でポーランドのダヌータ・ヒューブナー、ベルギーのルイ・ミシェルが立候補して当選し、それぞれパヴェウ・サメツキ(7月4日就任)、カレル・ドゥ・グヒュト(7月17日就任)と交替した。またダリャ・グリバウスカイテがリトアニアの大統領に就任したことにより、7月1日付でアルギルダス・シェメタと交替した。その後もヤーン・フィゲルが2009年9月21日に、所属するキリスト教民主運動の党首に選出されたことを受けて10月1日にマロシュ・シェフチョヴィチと交替した。
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