代表資格違反の場合の罰則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 14:56 UTC 版)
「サッカー選手の代表資格」の記事における「代表資格違反の場合の罰則」の解説
FIFAは、その代表が代表資格のない選手を起用した場合に、代表チームに対して懲戒措置を執る。2011年7月23日・28日に行われた2014 FIFAワールドカップ・アジア2次予選のシリア対タジキスタンの試合にシリアがジョージ・ムーラド(英語版)を起用して勝利したが、翌8月、FIFAは2014FIFAワールドカップ予選プロセスからシリアを追放処分することとした。ムーラドはシリアで活動する前にスウェーデン代表として国際親善試合2試合に出場していたが、ムーラドが代表資格変更許可申請をFIFAに出していなかったことが判り、FIFA規約違反とされたものである 。 2016年リオデジャネイロオリンピック男子サッカーのオセアニア予選を兼ねた2015パシフィックゲームズ男子サッカーのオリンピック代表トーナメント準決勝で、南アフリカで生まれ、幼い頃からニュージーランドで育ったデクラン・ウィンが、ニュージーランド代表として出場し3-0で勝利したが、試合後に対戦相手のバヌアツからウィンの出場資格に関して抗議が提出された。ウィンは14歳に南アフリカからニュージーランドに移住したものの、当時はまだ20歳で「18歳に達して以降少なくとも5年間継続して生活している」という当時の代表資格変更の要件を満たせず、オセアニアサッカー連盟がバヌアツの抗議を受け入れ、ニュージーランドを失格処分(0-3の敗戦扱い)とし、バヌアツが決勝に進出した。 2016年9月に行われた2018FIFAワールドカップ南米予選では、ボリビア代表がパラグアイ生まれのネルソン・デビッド・カブレラ(英語版)を起用し、第7節のペルー戦に勝利し、第8節のチリ戦ではスコアレスドローに終わった。しかし、試合後にカブレラの代表資格違反(ボリビア居住歴が4年しかなかった)が判明し、FIFAはカブレラの出場したボリビアの2試合をいずれも0-3の敗戦扱いとした。この結果、ペルーは失ったはずの勝ち点3を得て、同じく勝ち点2(1→3)を得たチリを得失点差で上回って5位に浮上、大陸間プレーオフ出場権を獲得した。
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