付属機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:38 UTC 版)
トーンアームの上げ下げには、レコードの溝を傷つけたりカンチレバーにストレスを与えないように操作するのにコツが要るが、その扱いを少しでも容易にするためにアームリフターという機構が付属している事は通例である。また、モーター制御で針先を自動的にレコード盤の外周部や任意の場所(一部機種では任意の曲の頭)に降ろしたり、再生終了あるいは任意の時点でアームを上げて元の位置に戻す機構(オートリターン)を備えたプレーヤー(オートプレーヤー)も多い。アームに触れずに全ての操作が可能な機種を「フルオートプレーヤー」、オートリターンのみの機種を「セミオートプレーヤー」と呼ぶ。反してオート機能の付いていないプレーヤーを特に「マニュアルプレーヤー」と呼ぶ事もある。オーディオマニア用には、余計な機構は好まれないため、アームの上下だけを行うアームリフターのみを装備するのが普通である。 ほとんどのプレーヤーがターンテーブルの回転数を切り替える仕組みを持つが、回転数が電源周波数に影響される機種では、使用する地域によってモーター回転数を補正するための機構を持っていた。さらに、回転数の微調整(ピッチコントロール)が可能な機種もある。モーターに加える電圧や発振周波数を変化させることによるものが一般的だが、一部の機種には機械的に微調整を行うものもあった。 1960年代後半まで(一部のメーカーでは1980年代まで)は複数のレコードを連続演奏することが可能な機種も存在した(オートチェンジャー、ジュークボックス)。一般家庭向けのオートチェンジャーでは特殊な長いスピンドルを装着してレコード(主にLPレコード、初期に45回転専用プレーヤーでは太いスピンドルを使用)を宙に浮かせるように重ね合わせ、1面の演奏が終了するごとに1枚ずつターンテーブル上に落下させる機構が用いられた。店舗内演奏用のジュークボックス(オートチェンジャー機能は必須)においてはアーム(トーンアームではない)によりシングルレコード(古くはSP盤)を交換する機構が用いられた。 欧米ではかつて車載用レコードプレーヤーが売り出された(モハメド・アリが所持していた)。
※この「付属機構」の解説は、「レコードプレーヤー」の解説の一部です。
「付属機構」を含む「レコードプレーヤー」の記事については、「レコードプレーヤー」の概要を参照ください。
- 付属機構のページへのリンク