他地域の類似料理との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 04:56 UTC 版)
「煮ぼうとう」の記事における「他地域の類似料理との関係」の解説
幅の広い麺を生から地元の食材で煮込む同様の料理として、山梨県のほうとう・岩手県の南部はっとやひっつみ、九州のだんご汁などが挙げられる。青森県八戸のせんべい汁も、広義には共通点がある。 甲州(山梨県)の郷土料理である『ほうとう』とは名称・外見ともに類似しているが、ほうとうは一般的に味噌味でカボチャが入り甘みが強いとされる。一方、煮ぼうとうは醤油味でありカボチャは入らず、深谷ねぎなどの野菜を多く煮込むほか、生麺を煮込むためとろみが強く冷めづらい特徴があるとされる。 上州(群馬県)のおっきりこみとは似た料理ではあるが、おっきりこみは主に味噌仕立てである(一部醤油仕立てのものが存在する)のに対し、煮ぼうとうは醤油仕立てである。また、醤油味のおっきりこみを煮ぼうとうと呼ぶ場合もある。 ほうとうなど太い麺を生の状態から地元の野菜と一緒に煮込んだ料理は、戦国時代の武田信玄の領地や影響のあった地域である山梨県のほか、埼玉、群馬のおっきりこみ、長野などにある。このため、「ほうとうが食べられている地域は信玄の勢力範囲と一致する。武田軍の陣中食だった可能性がある。」とする説がある。
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