他地域の縄文遺跡について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 00:18 UTC 版)
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の記事における「他地域の縄文遺跡について」の解説
北海道と北東北の範囲に限られての世界遺産登録となったが、その他の地域の縄文遺跡の価値や世界遺産登録の可能性が全て否定されたわけではない。北海道・北東北の縄文遺跡が確立した顕著な普遍的価値とは異なる切り口と学術的意義を立証できれば可能性は残されている。北海道・北東北に対して異なる地域から縄文時代を推すことは、ユネスコが重視する地域多様性を表現することにもなる。ヨーロッパにおいて今なお教会などキリスト教関連施設の登録が相次いでいる理由として、地域多様性による細分化が上げられる(教会の登録が多いことはCathedral Syndrome=聖堂症候群と揶揄される)。 これを踏まえ弘前大学の関根達人教授(考古学)は、「星降る中部高地の縄文世界」(黒曜石産地)や「『なんだ、コレは!』信濃川流域の火焔式土器と雪国の文化」として日本遺産に認定されている長野県の縄文遺跡や、縄文人を魅了しその精神性の一端を垣間見ることができる新潟県糸魚川のヒスイ産地など"石の縄文文化"として擁立しても構わないのではないかと示唆する。
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