仕上げ作業とは? わかりやすく解説

仕上げ作業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:06 UTC 版)

東大寺盧舎那仏像」の記事における「仕上げ作業」の解説

なお、開眼供養かいげんくよう)の時点で、大仏仕上げはまだ完了していなかった。『東大寺要録』に引く「延暦僧録」によると、「鋳加」作業天平勝宝2年正月750年)に始まり開眼供養より後の天平勝宝7年正月755年)まで掛かっている。鋳加とは、鋳造後、溶がうまく回らなかったり、空洞ができたりした箇所再度流し込んだり、銅板補強したり、はみ出し部分削ったり、8段に分けて鋳造した継ぎ目接合(鋳からくり)したりといった一連の仕上げ作業のことである。こうして仕上げ終わり表面をやすりで平滑にしたところで、初め鍍金作業に入る。「大仏殿碑文」によると鍍金開始開眼直前天平勝宝4年3月14日752年4月2日)、完了は「正倉院文書」に天平宝治元年(757年)と記載されていることから、開眼会の時点では鍍金未完成である。光背はさらに後の天平宝字7年(763年)に着手し宝亀2年771年)に完成したこのように大仏仕上げ未完成の状態で開眼会を挙行した理由については、聖武天皇病気のため、実施急いだという説もあったが、天平勝宝4年752年)が、『日本書紀』などの主張する仏教伝来の年(欽明天皇13年552年)から200年目の節目の年に当たり、この年の仏誕の日(4月8日)に合わせて開眼会を実施したとする説が有力となっている。開眼会は、実際に1日順延されて旧暦4月9日実施されているが、順延理由定かでなく、天候のためかとも言われている。

※この「仕上げ作業」の解説は、「東大寺盧舎那仏像」の解説の一部です。
「仕上げ作業」を含む「東大寺盧舎那仏像」の記事については、「東大寺盧舎那仏像」の概要を参照ください。

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