仏教思想の中での源氏物語の位置づけ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/02 04:21 UTC 版)
「源氏一品経」の記事における「仏教思想の中での源氏物語の位置づけ」の解説
仏教思想に基づくさまざまな書き物の価値の階層は、 仏の教えを書いた書(仏典=内典)が最上位に位置づけられ、次いで儒教・道教などの仏教以外の教えの書(外典)が続き、その他の書はその下に置かれる。 漢字(真名)および漢字だけで書かれた文(漢文・漢詩)は仮名および仮名を含めて書かれた文(和文・和歌)の上に位置づけられる。 作り物語は事実を記した史書(歴史書)と異なり仏教の五戒の一つ「不妄語戒」(嘘をついてはいけない)に反するものであるためその下に位置づけられる。 といったいくつかの基準を組み合わせることによって、 仏典>外典>史書>詩(漢詩)>和歌>物語 という序列を形成し、この結果物語は仏教思想の中で最下層の存在として位置づけられることになる。
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